技術に自信がない美容師に贈る、ベテラン41人が実践した行動5つ

 

「技術に自信がない」という悩みは、美容師であれば誰もが一度は直面したことのある、もしくは現在進行形で直面しているに違いない、乗り越えなければならない壁の1つです。

 

今回は「技術に自信がない」ことで悩んでいる若手美容師に向けて、現役の先輩美容師が実際に行った、本当に技術に自信がついた行動5つをエピソードも交えながらご紹介します。

 

また実際に技術の無さで葛藤する現役美容師の声をお届けするため、経験5年以内の若手37人にもアンケートを取り、技術面における不安を本音で語ってもらいました。

若手美容師の95%以上が「技術に自信がない」と感じる場面がある

「何回やっても施術が上手くできない」
「お客様からのクレームが怖い」

 

若手美容師の悩みは、尽きることがありません。

 

実際に今回の調査で「技術に不安を抱いたり、自信がなくなったりする瞬間」をヒアリングしたところ、インタビューに協力してくれた若手美容師の約97%が、様々な場面で技術的な不安を抱えていることが明らかになりました。

 

若手美容師が「技術に自信がない」と感じる瞬間と具体的な施術内容

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次に「これまで技術面で不安を感じた・自信を喪失した瞬間や、具体的な施術内容」についてインタビューを行いました。



若手美容師が「技術に関して自信を失くす瞬間」とは?


若手美容師が「技術の無さに不安を感じた・自信を失くした」と感じる瞬間として、以下の様な場面があります。

 

<施術中に自信を失くす瞬間>

・自分が思った通りの色味、シルエットに仕上がらなかった時。

・カラーの施術時。ウィッグを用いて何度も練習したのに、実際の本番では違った色味が出てしまった。

 

<お客様の態度に自信を失くす瞬間>

・先輩のヘルプで入ったにもかかわらず、後日「お客様からクレームが入っていた」と聞かされたとき。

・施術の終わったお客様の表情が、明らかに曇っていたとき。

 

<店舗内の人間関係で自信を失くす瞬間>

・同期や後輩が自分より技術力があり、社内で評価されているとき。

・オーナーにひどく怒られてしまったとき。

・社内研修になかなか合格できないとき。

 

 

自信のない・やりたくない施術内容とお客様の髪質

若手美容師37人の「自信のない施術内容・髪質」をまとめると、このような結果となりました。

 

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まず「自信のない施術内容」としては、同票で「カット」と「パーマ」に不安を覚えるという声が多く、全体の3分の2を占める割合となりました。

 

具体的な声としては「くせ毛の方のカットが苦手」「ダメージヘアへのカラーに自信がない」など、髪質に難のあるお客様への施術に、苦手意識のある美容師が多い印象を受けます。

 

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また「苦手な髪質」としては、僅差で「くせ毛」が1位になり、次点で「ダメージ毛」「剛毛」、最後に「柔らかく細い毛」と続く結果になりました。

 

 

ベテラン美容師にきく、若手時代に自信を失くした瞬間と自信を持てなかった原因

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今では店舗の核として活躍するベテラン美容師にも、自分の技術に自信が持てず葛藤した時代がありました。

 

現役で活躍するキャリア10年以上の美容師を対象に「若手時代、技術面で自信を失った瞬間と自信を持てなかった原因」というテーマで回答してもらいました。

 


Q1. 若手時代、どのような瞬間に「技術的な自信の無さ」で不安を感じましたか?

 

<施術編>
・はじめて実践でカットをしたとき。手が少し震えた。
・新人の頃にデジタルパーマ時の軟化チェックを、先輩から任されたとき。
・実際の施術で、思ったようなカールやウェーブがでなかったとき。


<お客様編>
・カットでお客様の要望に応えられなかったとき。
・前髪を切りすぎて、お客様から怒られたとき。
・ギャル系の方など、自分とはテイストの異なるお客様の施術を任されたとき。
・自分が施術したお客様のリピート率が低かったとき。


<社内編>

・同期が先に社内テストに合格したり、デビューしているのを見たとき。
・あからさまに同期と比較されたとき。

 

 

Q2. どうして当時、技術的に自信を持てなかったのでしょうか?

 

・経験不足のため(多数)
・練習不足のため(多数)
・基礎知識や理論がきちんと理解できていなかったから。
・自分の不器用さもあったが、レッスンに取り組む姿勢にも問題があったから。
・最初に入った店舗の育成方針が、カリキュラム制でなかったから。

・お客様の意見に合わせようとばかりしていたから。
・技術的な引き出しの数が少なかったから。

 

Q3. その他、美容師として自信を失くす瞬間はありましたか?

・接客が原因で、お客様を怒らせてしまったとき。
・うまくカウンセリングができないとき。

・接客中のトークが噛み合わないとき。口下手なので接客はいつも不安だった。
・営業が苦手で、商品の店頭販売がまったくあげられなかったとき。
・技術や商品の説明が、思うようにできなかったとき。

 

このように先輩スタッフにも、今の若手と同じようにお客様からクレームをもらったり、思うような施術ができなかったりで途方に暮れた過去があったのです。

 

 

ベテラン美容師41人に聞く、本当に技術に自信がついた行動5選

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ベテラン美容師41人に「実際に若手時代にやった中で、本当に技術に自信がついた行動」をヒアリングし、その中で特に回答の多かったものや、個人的に”なるほど” と感じたもの5つをご紹介します。



行動1. とにかく場数と経験を積む。

 

アンケートの中で最も多かったのが「ひたすら場数・経験を積む」という意見でした。


言葉にすると
至極当然な印象を受けますが、実際に10年以上現場に立ち続けている先輩方の声だからこその真実味があります。もちろん日々の自主的な努力も大切ですが、コツコツと現場をこなし続けることで、数年後には今と違った景色が見えてくるに違いありません。

 

<先輩美容師の声>

・場数かなと思う。

・経験。数をこなす事しか無いと思います。
・失敗と成功を繰り返すしかない。
・とにかく経験と場数。

 

 

行動2. 自分に自信がつくまで練習。練習量は裏切らない。


次点で多かったのが「とにかく誰よりも練習する」という意見でした。

技術面だけでなく「これだけ大量の練習をこなした」という実績そのものが、間違いなくあなたの自信づくりに繋がります。

 

<先輩美容師の声>

・練習あるのみ。
・レッスンはウソをつきません。
・不安がなくなるまで練習し、先輩にアドバイスを求める。
・経験を積んでいく事で技術は身につく。とにかく練習あるのみ。
・今はレッスンをあまり夜遅くまでしない時代だが、練習すればするほど上手くなるのは事実なので諦めないでほしい。

 

 

行動3. 先輩にすぐ質問する・相談する。

 

若手美容師が直面するであろう様々な課題の大半は、先輩からすると過去に経験済みである可能性が高いです。1人でうじうじ考えていた悩みも、先輩に聞いたら一瞬で解決したなんてことは珍しくありません。

 

忙しくて先輩に質問しづらい環境であれば、あらかじめ声をかけて10分だけでも時間を確保してもらう、レッスン時に相談時間を設けてもらう、疑問は都度書き留めておくなど「質問の仕方」を工夫してみましょう。

 

<先輩美容師の声>

・とにかく先輩に聞いて練習することの繰り返し。

・自分の好きなスタイリングをされる先輩に、ひたすらやり方やコツを聞いていた。
・先輩の技術を盗もうと必死だった。
・先輩に聞くこと、セミナーの講師に聞くこと

 

 

行動4. セミナーに参加する(具体的におすすめのセミナーも)


セミナーのメリットは「自分の目的にあった項目(カットが苦手ならカット)に厳選して習得できる」「トッププロから直接技術を盗める」「場合によっては、講師から直で技術指導を受けたり質問できたりする」など多岐にわたります。

 

ただ漠然と受講するのではなく、その都度「お金を払って自分に投資した」という意識で臨むことで、後の実践により高い効果を発揮します。

 

<先輩美容師の声>

・当時使っていたメーカーのセミナーに、積極的に参加していた。
・セミナーに自分からすすんで参加する。やらされているだけでは伸びない。
・実際に自分がお客様を切っている姿を想像しながら、セミナーを受講する。

 

<先輩美容師のおすすめセミナー>

・資生堂 プリズマカットセミナー
・カキモトアームズ カラーセミナー
・D.D.Aカットセミナー
・AQUA竹千代さんセミナー
・新井唯夫のアップスタイルセミナー。
・ピークアブー(PEEK-A-BOO) ベーシックカットセミナー

 

 

行動5. 手段を問わず、不明点や疑問はその都度必ず解消する。

 

「わからないことは、判明したその日に解消する」ことで、後日「同じ課題に再び直面し不安になる」ことや、あるいは「自分の苦手分野の改善を取りこぼす」ことが減ります。

 

<具体的な解決方法>
先輩に相談する、詳しい人間に質問する(同期、後輩問わず)、ネットで検索する、その日のうちにセミナーへ申し込む、実際に練習で手を動かす、YouTubeやアプリ等の動画で確認する、美容師専門の本屋や雑誌で勉強するなど。

 

手段を問わず、不明点や疑問はその都度必ず解消することを心がけましょう。

 

<先輩美容師の声>

・方法は問わずに、わからないこと・知らないことを一つずつ消化していくことが大事。

 

 

 

アンケートから読み解く先輩美容師から若手の皆さんへ3つのアドバイス

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最後に「技術に自信がない」と悩む美容師の方に、
先輩美容師が伝えたい3つのアドバイスとエールをお贈りします。

 

 

【1】不安なのは当たり前!自信の無さは量をこなすことで解消する。


1つ目のアドバイスは「技術的な自信の無さは、量をこなすことで乗り越えられる」です。

 

まだ実践に慣れていない新人美容師が、自分の技術に不安を抱えているのは至極当然のことです。むしろスキルや経験値も未熟なのに、危機感を持っていないことの方が問題でしょう。

 

大事なのは不安だからといって立ち止まるのではなく、その分を「行動量」でカバーすること。自信がないならその分練習や勉強をし、先輩や同僚にあふれるほどのアドバイスを求めましょう。「あれだけ数をこなしてきた」という定量的な経験は、きっと後にあなたの心の糧になるに違いありません。

 

<先輩からのメッセージ>
・まずは失敗も成功も、ひたすら経験を積むことが大事。
・量をこなせば必ず技術力はつきます。だから焦らずしっかりコツコツこなすこと。
・腐らず面倒くさがらずに、経験数をこなしてください。知らない間にぶつかっていた壁を超えています。

 

 

【2】失敗の後が肝心!重要なのは失敗からどう改善するか。


2つ目のアドバイスとしてお伝えしたいのが「失敗は悪いことではなく、その後にどうするかが重要」ということです。

 

新人時代のミスは誰しも通る道、それほど深く落ち込む必要はありません。むしろ「よい経験になった」と割り切って、次にどう活かすかを考えることの方が余程大切です。


<先輩からのメッセージ>
・失敗すればする程上手くなる。
・大切なのは、失敗をそのままにしない事です。
・失敗の後が肝心。
・なぜ上手く出来なかったのかを反省し、原因を理解することが重要。

 

 

【3】将来の目標を決めて、ただまっすぐに努力しよう


多くの先輩は将来のこんな美容師になりたいという目標があったからこそ、辛い時代を乗り越えられたのです。
「こんな美容師になりたい」という将来像、あなたの中で見えていますか?
日々訪れる「技術的な不安」は、その1つ1つがあなたを成長させ理想の自分に導いてくれるエッセンスです。1つ1つ受け止めて、立ち止まっては改善し、理想の姿にたどり着くそのときまでコツコツと努力を続けていきましょう。

 

<先輩からのメッセージ>
・こんな美容師になりたいという目標を忘れずに取り組んで下さい。
・自分を信じて、出来る事から一生懸命に取り組んでほしい。

 

 

まとめ

今回は、技術に自信が持てない若手美容師に向けて、先輩美容師が実際にやっていた技術が身につく行動や、背中を推すアドバイスについてご紹介しました。


■先輩美容師が実践して、本当に技術に自信がついた行動5つ

1.とにかく場数と経験を積む
2. 自分に自信がつくまで練習。練習量は裏切らない。
3.手段を問わず、不明点や疑問はその都度必ず解消する。
4.先輩にすぐ質問する・相談する(関係性にもよる)
5.セミナーに参加する

■先輩美容師が、技術に自信を持てない若手に伝えたい3つのアドバイス


1.不安なのは新人であれば当然。自信は無さは量をこなすことで解消してほしい。
2.失敗は悪くない。重要なのは失敗からどう改善するかである。
3.将来の目標や美容師像を決めて、それに向かってまっすぐ努力してほしい。

 

この記事を読んだあなたから、技術に自信が持てないという不安が少しでも解消され、前を向くきっかけになれたなら幸いです。