【現役美容師12名回答】はさみの人気メーカーやトラブル・メンテナンス方法をご紹介
「美容師さんはどこのメーカーのはさみを使っているのだろう?」
「美容師さんははさみを何本くらい持っているの?」
美容師さんの商売道具であるはさみは、さまざまなメーカーがあります。
これから美容師として活躍したいと思っているのなら、主要なはさみメーカーや本数、メンテナンス方法はある程度知っておきたいものです。
そこで今回は、現役美容師さんにはさみについてアンケートを行いました。
回答内容をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
現役美容師さんが愛用しているブランドと持っている本数
まずは現役美容師さんに聞いた、愛用しているはさみのブランドと持っている本数をご紹介します。
現役美容師さんが愛用しているはさみのブランド
● トラックスシザーズ(2票)
● ミズタニ(1票)
愛用しているはさみについて現役美容師さんに聞いたところ、上記3ブランドの名前が挙がりました。それぞれのメーカーの特徴は以下の通りです。
ナルトシザー
職人が二枚の刃のバランスを絶妙に仕上げており、「切った感覚が柔らかい」と評判が高い。
切れ味が良くカットした毛髪の断面が美しく、ダメージ毛になりにくい点が特徴。
櫛の先端に小さな溝を配置することで、カット時にセニングラインが出にくいように工夫されている。
トラックスシザーズ
美容サロンが集まる青山・表参道で生まれたはさみブランド。
柔らかい仕上がりの質感を得意とするはさみが多く、女性や柔らかい仕上がりのヘアスタイルを作りたいときにおすすめ。
大量生産できないので、購入したい場合は早めに問い合わせる必要がある。
ミズタニ
デザイン性の高い刃やハンドルが特徴的で、種類が豊富。
海外の美容師さんからも支持されるほどプロからの評判が高い。
女性向けに軽量化されたはさみもあり、腱鞘炎になりやすい方におすすめ。
その他に美容師さんが愛用しているはさみメーカー
美容師さんの愛用ハサミメーカーについてアンケートを取ったところ、上記のメーカー以外に以下のような回答が集まりました。
● カーター
● 個人のシザーメーカー
● 複数のメーカーを使用
美容師さんは日々老若男女さまざまな方のヘアカットを行います。
そのため、美容師さんによっては用途や髪質、作りたいヘアスタイルに応じて複数メーカーのはさみを使い分けているようです。
持っているはさみの本数は「3~5本程度」が平均
美容師さんが持っているはさみの本数についてアンケートを取ったところ、以下の結果となりました。
● 1~3本(4票)
● 5~7本(3票)
持っているはさみの本数として一番回答が多かったのは、3~5本の5票でした。
美容師さんが使うはさみには、ベーシックと呼ばれる基本のもの以外にもセニング(すきばさみ)、片方だけに刃がついたスライドなどがあります。
アンケート結果では、はさみを持っている本数が5~7本と一番多かった美容師さんは美容歴15年以上の方がほとんどでした。
美容師歴が長くなると、所有するはさみが増える傾向があるようです。
はさみメーカーでは用途や種類、デザインなどで多種多様なはさみが展開されています。
女性と男性では手の大きさも違いますし、自分の好みや機能性などに合うものを見つけることが重要です。
美容師さんの大事な相棒であるはさみは、美容師さんごとにこだわりがあります。
先輩や周りの美容師さんにも聞いたり調べたりして、ご自分のベストな本数を探してみましょう。
美容師さんがはさみで経験したトラブル2選
お仕事で欠かせないはさみですが、多くの美容師さんがはさみに関するなんらかのトラブルを経験しているようです。
美容師さんが実際に体験したはさみのトラブルについてアンケートを取ったので、その回答をご紹介します。
1.はさみを落として刃が欠けてしまった
美容師さんが経験したはさみのトラブルで最も多かったものは、はさみを落として刃に影響が出てしまうことでした。
はさみは繊細なものですから、落とすと刃が欠けたりゆがんだりしてしまいます。
美容師さんが使うプロのはさみは高価なものが多く、現役美容師さんの中には10万円以上もするはさみで破損トラブルを経験した方もいらっしゃるようです。
2.ひっかかる
切れ味が命の美容師さんのはさみで、「ひっかかる」というトラブルを経験したという回答も複数集まりました。
美容師さんのはさみが引っかかる主な原因は、刃が切れにくくなっている、はさみがしっかりかみ合っていないなどが考えられます。
その他で美容師さんが経験したはさみトラブル
美容師さんが経験したはさみのトラブルには、はさみを落として刃が欠ける・ひっかかる以外に以下の回答を頂きました。
● 落としてしまう
はさみの音が鳴るトラブルについて、開閉時にカチカチ音が鳴る場合は、開閉時に指穴同士がぶつかるヒットポイントが外れているなどの可能性があります。
また刃が欠けるなどの症状がなくても「はさみを落としてしまう」という美容師さんは多いようです。
プロのはさみは一般的なはさみよりもずっと繊細で、一度落とすと使えないともいわれます。
限られたスペースでヘアカットや施術をするとついはさみを落とすこともありますが、取り扱いには十分気を付けたいものです。
美容師さんが行っているはさみのメンテナンス方法について
最後に、美容師さんが行っているはさみのメンテナンス方法をご紹介します。
メーカーさんにメンテナンスを依頼する
美容師さんが使うプロのはさみメーカーでは、メンテナンスサービスを行っているケースがほとんどです。
はさみを作ったメーカーが一番そのはさみを理解しているので、一番安心できるメンテナンス方法といえるでしょう。
メーカーさんに来てもらう
メーカーさんに直接美容室に来店してもらいメンテナンスをお願いする、という回答もいただきました。
手厚いサポートをしてくれるはさみメーカーさんは、美容室に来店してくれることもあるようです。
自分でメンテナンスしている
日々のはさみのメンテナンスは、自分でメンテナンスするという内容も複数回答がありました。
はさみは毎日使うものですから、状態のチェックも兼ねて毎日セルフメンテナンスしている美容師さんが多いようです。
研ぎ屋さんに依頼する
はさみや刃物全般のメンテナンスを行う研ぎ屋さんは、全国に店舗があるため当日仕上げなどの依頼にも対応してもらいやすい点がメリットです。
研ぎ屋さんごとに技術の差があるので、先輩や周りのスタッフなどと情報交換して、良い研ぎ屋さんを見つけておけば安心です。
はさみのメンテナンス方法として頂いたそのほかの回答としては、
というものもありました。
美容師さんにとってはさみは1番大事な仕事道具です。
メンテナンスについてアンケートを取ったところ、毎日セルフメンテしたり定期的にメーカーにお願いしたりと、大切にお手入れしていることがわかりました。
まとめ
美容師さんが使っているはさみについて、人気のブランドや本数、メンテナンス方法をご紹介しました。
この記事をまとめます。
・美容師さんは平均して3~5本程度はさみを所有している
・はさみでありがちなトラブルは、「落として刃が欠ける」「ひっかかる」などがある
・美容師さんははさみをセルフで手入れしたりメーカーにメンテナンスを出したりしている
プロが使うはさみは大変繊細で、「1度落としたら使えない」といわれるほどです。
現役美容師さんはお気に入りのメーカーで自分に合ったはさみを選び、大切に使っていることがわかりました。
「自分もいつかは良いはさみを使ってお客様のヘアカットをしてみたい」「自分の技術を高めてくれるようなはさみに出会いたい」という方は、ぜひ今回の記事を参考になさってください。
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