【現役美容師さんに聞いた】値引きは集客に効果的?サービス内容とその結果もご紹介

「美容院の値引きは集客に効果があるのかな?」
「他の美容院ではどのような値引きサービスをしているの?」

 

とお悩みの美容院オーナーの方へ。

 

美容院では値引きを行うケースもありますが、この値引きが集客や売上に繋がらないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

成功すればリピーター増加などの効果が期待できますが、中には失敗に終わることもあるようです。

 

そこで今回は現役美容師さん達に、美容院で行っている値引きについてアンケートを取りました。

 

今美容院での値引きに悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください。

現在、美容院で値引きによる集客を行っていますか?

【現役美容師さんに聞いた】値引きは集客に効果的?サービス内容とその結果もご紹介

 

現在美容院で値引きを行っているかアンケートを取ったところ、以下の回答となりました。

 

・はい  : 9人
・いいえ : 6人

 

アンケートの結果、半数以上の美容院で値引きを行っているようです。

 

美容院では新規向け・既存向けでさまざまな値引きを行っていますので、その詳細や具体的に感じたメリット・デメリットについては次で解説します。

美容院で実際に行った値引きサービスとそのメリット・デメリット

【現役美容師さんに聞いた】値引きは集客に効果的?サービス内容とその結果もご紹介

 

・ホットペッパークーポン
・次回予約時の値引き
・紹介による値引き
・その他の値引きサービス

ホットペッパークーポン

● 新規様向けに20%OFFクーポン(オーナー・40代・美容師歴20年)
メリット:新規顧客の増加につながった
デメリット:2回目以降ご来店されないお客様も多い
● 新規様向けにクーポンの発行(オーナー・40代・美容師歴22年)
メリット:新規顧客が増える
デメリット:リピートにはつながりにくい
● 新規のお客様向けにクーポン発行(オーナー・40代・美容師歴28年)
メリット:新規のお客様が増える
デメリット:どんなお客様が来店するかわからない
● 平日限定・日にち限定やゲリラ的なクーポン発行(店長・30代・美容師歴12年)
メリット:予約の空きが埋まる。お店を知ってもらえるきっかけになる
デメリット:次につながりにくい。単価UPのメニュー提案がしにくい
● ホットペッパーのみのセットメニュー(店長・30代・美容師歴13年)
メリット:お客様がお得になる。来店を促せる
デメリット:単価が安く、固定された割引メニュー以外が選ばれにくい

美容院で行っている値引きについて1番多かったのは、ホットペッパーでの値引きでした。
ホットペッパービューティーはどのエリアでも知名度が高く、多くの美容院が利用しています。

 

美容院で利用されているポータルサイトについては、【現役美容師アンケート】ポータルサイトは何を使っている?運用の工夫もご紹介 で解説していますので、ぜひご参照ください。

 

ホットペッパーでは新規向けに値引きをしている美容院が多く、予約の空きが埋まる・新規のお客様が増えるというメリットが多いようです。
そのため、新規顧客の獲得にはホットペッパーによる値引きが効果的と言えます。

 

一方でホットペッパークーポンで予約されたお客様はコスパ重視の方が多く、次回予約に繋がりにくい、単価UPのメニューを提案しにくいというデメリットがあるようです。

 

上記を考えると、新規のお客様が多いホットペッパーではクーポンの値引きで集客効果を高めながら、予約(継続顧客の獲得)につながる値引きサービスを設けるのも有効かもしれません。

 

あまり値引きすると利益の確保が厳しくなりますから、この部分は美容院の幹部層がしっかり戦略を立てる必要があります。

 

具体的には値引きの目的やその範囲を明確にすること、新規or既存といったターゲットをきちんと決めて、値引きをフックとしてどのような戦略を立てるかがポイントです。

 

値引きした分どうしても利益は下がりますから、「どこで利益を確保するか?」「単価バランスをどのように管理するか?」も考えなければなりません。

次回予約時の値引き

【現役美容師さんに聞いた】値引きは集客に効果的?サービス内容とその結果もご紹介

● 次回予約をしていただいたお客様はメニュー料金から5%OFF(オーナー・40代・美容師歴24年)
メリット:来店時の次回予約制度に紐づけることができる。紹介もしやすくなり、予約管理の目安にもなる
● 次回予約で10%OFF(オーナー・30代・美容師歴14年)
メリット:次回予約が確約できる
デメリット:売上が下がってしまう
● 次回予約で15%OFF(オーナー・50代・美容師歴35年)

美容院の中には予約時にメニュー料金を値下げする、という回答もいただきました。

 

一方で、次回予約を取るかどうかは美容院によって方針が分かれ、「無理に進めると満足度が下がる」「お客様のタイミングで予約してほしい」などの理由からあえて次回予約を促さない美容院もあります。

 

美容院の次回予約については、【現役美容師37名回答】美容室の次回予約は促す?予約を取る割合と工夫していることをご紹介 で詳しく解説しておりますのでぜひご参照ください。

 

次回予約で値引きを導入すれば、「お安くなりますがどうなさいますか?」と促しやすくなるでしょう。
値引きというメリットがあれば、「安くなるなら予約しておこう」とお客様も前向きに検討しやすくなります。

紹介による値引き

● ご新規紹介20%OFF(本人20%・紹介者15%)、地方紙によるクーポン20%OFF、シーズン企画10%など(オーナー・50代・美容師歴30年)
メリット:集客率が上がり、スタッフの仕事が増えて活気・モチベーションアップにつながる
デメリット:利益確保がかなりシビアになる
● 紹介で20%OFF(オーナー・50代・美容師歴35年)
既存のお客様が損することはしたくないので、新規での値引きは紹介以外していません

美容院ではインターネットやSNSが登場する前から、集客手法として紹介が定番でした。

 

すでに通っているお客様からの紹介は信頼度が高く、知っている人が通っていることから来店のハードルも下がります。
またお客様層も近く、優良顧客になる可能性も高いです。

 

いただいたアンケート回答の中には、既存のお客様に損をさせないために、あえてご紹介以外での新規の値引きはしていないというものもありました。

その他の値引きサービス

● 来店のサイクルによって割引することがあります。(店長・30代・美容師歴12年)

綺麗に保てる期間である「賞美期限(しょうびきげん)」は、美容院で働く方にとっては常識となっています。

 

しかしお客様側は知らない方も多く、「また髪が伸びたら来よう」となんとなく来店期間を決めている方も多いものです。

 

そこで美容院側から来店サイクルを提案し、値下げサービスをつけることで賞美期限内に来店を促すことができます。

 

DMやメッセージなどで割引クーポンを発行し、来店を促す方法も有効でしょう。

まとめ

美容院が行っている値引きについて、新規・既存のお客様別の具体的なサービスやメリット・デメリットについてご紹介しました。

 

美容院は店舗数が多く、どのエリアでもライバル店との差別化を図らなければなりません。

 

値引きサービスは新規顧客が増えるなどのメリットがある一方で、利益が下がるといったデメリットもあります。

 

上手く活用して、ぜひ美容院の運営にお役立てください。

 

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